翌週。話していた通り、体育祭練習が本格的に始まった。
それに伴い、やっぱり私もカウンセリング室に移動となった。
でも、変わったことはそれだけではなかった。
「……来ない、なぁ」
そう、藤堂くんが顔を出さなくなった。
と言ってもまだ今日は火曜日で、昨日も放課後少し会ったんだけど。
体育祭練習には出ないって言ってたし、話しもしてたから来ると思ってた……それだけ。私が勝手に思い込んでた、だけだよね。
まぁ、今日も放課後図書室にいるかもしれないし。
いつも通り、いつも通り。
……いつも通り、ではないのかな。
いつもと違う場所。人をより感じない場所。そして、藤堂くんも来ない。
それが、同時に起こってしまった。だから……。
「落ち着かない……」
だから、いつも通りではない。
去年だって、今までだって、一人だったのに。
……早く、放課後にならないかなぁ。
そんなことを考えて、ようやく放課後になった。
結局、彼昼休みも来なかった。
……やっぱり、この間の帰りのアレかなぁ。
荷物を片付けてプリントを持って、部屋を出ようとしたところでスマホが鳴った。
「……」
スマホを見て、息を吐いた。
約束は、守られた。約束は。
スマホの通知は、藤堂くんからの連絡だった。
内容は、今日は行かない。その一言のみ。
そっか、じゃあ今日は久しぶりに一人の帰りだなぁって。それだけ。なん、だけど……。
「……意外と寂しい、かも」
口に出すと意外と腑に落ちるもので、あ、私今寂しいって思ったんだ。って、すっと入ってきた。
でも、思っても仕方ないので「わかった」とだけ返信して相田先生のところへ向かおうと、扉に手をかけた。ところで、反射的に手を離した。
外が騒がしいことに、人の声が近づいてきてることに気が付いたから。
ああ、そうだ。体育祭練習のせいで時間がズレてるんだった。多分、今から放課後練習だ。
しばらく、出られないなぁ。なんて、椅子に逆戻りした。
「タイミング、悪いなぁ」
閉め切られた、静かな部屋にそう、声が零れた。
結局、十分後ぐらいに部屋を出た。
ドアを開けると、一気に廊下の暑さが押し寄せた。それと共に、小さく体育祭練習の掛け声も聞こえてきた。
「はぁ」と、また小さくため息が出た。あ、ちょっと久しぶりかも。なんて……。
「相田先生」
「お、梓月。どうだ? うるさくないか?」
「はい、すごく……静かです」
嫌になるくらい。心の中でそう続けた。
だって、まるで別世界。
人とは苦しいのに、静かすぎると文句を言う。わがままだなぁ、なんて、自分のこと改めて思う。
「そうか。ま、何かあったら言ってくれ?」
「はい」
ここ一ヶ月と少し。たぶん、藤堂くんのおかげで、色々変わった。
でも、別にそれが、嫌とは思わなかった。
「大丈夫、です」
「そうか」
はい。きっと、大丈夫です。大丈夫だって、思いたいです。そう、心の中で繰り返した。
その後、先生に体育祭の話をされたけど、出ない旨を伝えて、今日は一人帰った。図書館にも、寄らずに。
久しぶりの一人での帰りは、思ってる以上に家を遠く感じた。一か月くらい前は、毎日一人だったっていうのに。
何か、連絡をするべきなのか、しないべきなのか。それすら、わからない。
今まで、中学まで……友人関係は、どうしてたっけ?
それに伴い、やっぱり私もカウンセリング室に移動となった。
でも、変わったことはそれだけではなかった。
「……来ない、なぁ」
そう、藤堂くんが顔を出さなくなった。
と言ってもまだ今日は火曜日で、昨日も放課後少し会ったんだけど。
体育祭練習には出ないって言ってたし、話しもしてたから来ると思ってた……それだけ。私が勝手に思い込んでた、だけだよね。
まぁ、今日も放課後図書室にいるかもしれないし。
いつも通り、いつも通り。
……いつも通り、ではないのかな。
いつもと違う場所。人をより感じない場所。そして、藤堂くんも来ない。
それが、同時に起こってしまった。だから……。
「落ち着かない……」
だから、いつも通りではない。
去年だって、今までだって、一人だったのに。
……早く、放課後にならないかなぁ。
そんなことを考えて、ようやく放課後になった。
結局、彼昼休みも来なかった。
……やっぱり、この間の帰りのアレかなぁ。
荷物を片付けてプリントを持って、部屋を出ようとしたところでスマホが鳴った。
「……」
スマホを見て、息を吐いた。
約束は、守られた。約束は。
スマホの通知は、藤堂くんからの連絡だった。
内容は、今日は行かない。その一言のみ。
そっか、じゃあ今日は久しぶりに一人の帰りだなぁって。それだけ。なん、だけど……。
「……意外と寂しい、かも」
口に出すと意外と腑に落ちるもので、あ、私今寂しいって思ったんだ。って、すっと入ってきた。
でも、思っても仕方ないので「わかった」とだけ返信して相田先生のところへ向かおうと、扉に手をかけた。ところで、反射的に手を離した。
外が騒がしいことに、人の声が近づいてきてることに気が付いたから。
ああ、そうだ。体育祭練習のせいで時間がズレてるんだった。多分、今から放課後練習だ。
しばらく、出られないなぁ。なんて、椅子に逆戻りした。
「タイミング、悪いなぁ」
閉め切られた、静かな部屋にそう、声が零れた。
結局、十分後ぐらいに部屋を出た。
ドアを開けると、一気に廊下の暑さが押し寄せた。それと共に、小さく体育祭練習の掛け声も聞こえてきた。
「はぁ」と、また小さくため息が出た。あ、ちょっと久しぶりかも。なんて……。
「相田先生」
「お、梓月。どうだ? うるさくないか?」
「はい、すごく……静かです」
嫌になるくらい。心の中でそう続けた。
だって、まるで別世界。
人とは苦しいのに、静かすぎると文句を言う。わがままだなぁ、なんて、自分のこと改めて思う。
「そうか。ま、何かあったら言ってくれ?」
「はい」
ここ一ヶ月と少し。たぶん、藤堂くんのおかげで、色々変わった。
でも、別にそれが、嫌とは思わなかった。
「大丈夫、です」
「そうか」
はい。きっと、大丈夫です。大丈夫だって、思いたいです。そう、心の中で繰り返した。
その後、先生に体育祭の話をされたけど、出ない旨を伝えて、今日は一人帰った。図書館にも、寄らずに。
久しぶりの一人での帰りは、思ってる以上に家を遠く感じた。一か月くらい前は、毎日一人だったっていうのに。
何か、連絡をするべきなのか、しないべきなのか。それすら、わからない。
今まで、中学まで……友人関係は、どうしてたっけ?



