孤独な僕らの明日は何色か?

僕や佐藤さんが親のことを周りに愚痴れば、「いい親じゃん。子どもの将来を考えてくれてるじゃん」としか返ってこない。僕や佐藤さんの叫びは誰にも届かないんだ。ただ、ナイフが突き付けられるだけ。

佐藤さんと話す時間は、唯一僕の心を救ってくれた。きっと彼女もそうだったと思う。お互い、恋愛感情はない。友情でもない。でも、それより強固な確かな絆で繋がっていた。そう思ってた。

「私、もう無理かもしれない……」

一ヶ月前、屋上で会った佐藤さんの頰は腫れていた。彼女は大粒の涙を流していた。佐藤さんが泣いている姿を見るのは初めてで、僕は驚いてしまった。

「どうしたの?何かあった?」

佐藤さんは泣きじゃくりながら話してくれた。昨日も進路のことで親と揉め、怒った父親に叩かれたのだという。

「私の部屋にあったアニメグッズ、全部捨てられちゃった。「こんなのあるから現実を見ないんだ」って。もう私、限界だよ」

僕は何も言えなかった。何を言っても佐藤さんの心を救えないような気がしたから。