屋上は好きだ。唯一、自分が誰にも縛られず自由になれる。
制服が汚れることも気にせず、屋上にゴロンと横になる。一人きりの屋上はやけに広く感じた。目の前に、オレンジに染まりかけた空が広がっている。
「道徳なんて死んじまえ!」
昼間の授業を思い出し、悪態を吐く。今日の道徳は最悪だった。道徳の授業そのものが嫌いなのに、今日の授業は神経を逆撫でる内容しかなかった。
今日の道徳の授業の内容は、ある人の公演を聴くことだった。体育館に集められ、無理やり話を聞かされる。ステージに立ったのは、自身に満ちた三十代くらいの男性だった。どうやら、この中学の卒業生らしい。
その人の話はまあ退屈なものだった。医者の両親から生まれ、医者になるように言われたものの反発して家出。でも家出先の友達の家族が病気で苦しむ姿を見て、自分も医者になろうと決意し、その夢を叶えた。オールドメディアが好きそうな美談だ。
「医者になるかなるか!親の敷いたレールを進むもんか!そう思ってたんですけど、夢を叶えた今は親の存在がとてもありがたいです」
制服が汚れることも気にせず、屋上にゴロンと横になる。一人きりの屋上はやけに広く感じた。目の前に、オレンジに染まりかけた空が広がっている。
「道徳なんて死んじまえ!」
昼間の授業を思い出し、悪態を吐く。今日の道徳は最悪だった。道徳の授業そのものが嫌いなのに、今日の授業は神経を逆撫でる内容しかなかった。
今日の道徳の授業の内容は、ある人の公演を聴くことだった。体育館に集められ、無理やり話を聞かされる。ステージに立ったのは、自身に満ちた三十代くらいの男性だった。どうやら、この中学の卒業生らしい。
その人の話はまあ退屈なものだった。医者の両親から生まれ、医者になるように言われたものの反発して家出。でも家出先の友達の家族が病気で苦しむ姿を見て、自分も医者になろうと決意し、その夢を叶えた。オールドメディアが好きそうな美談だ。
「医者になるかなるか!親の敷いたレールを進むもんか!そう思ってたんですけど、夢を叶えた今は親の存在がとてもありがたいです」


