そして退院の日。
玲央はわざわざ学校を休んでまで、荷物の運搬係をしてくれた。
母が車で来てくれていたから、そこまで運ぶのに、往復が少なくなる。
6月で、汗が滲む。
全部運びきって、沢村さんと雅代先生が送ってくれる。
「戻ってくるんじゃないわよー」
「はーい!」
「じゃ、恋羽ちゃん、元気でね」
「お世話になりました」
久しぶりの家に着いて、まずは片付け。
「何か手伝う?」
「洗濯…は、下着あるから玲央ぶっ倒れるか、やめとこ」
「ご配慮ありがとうございます」
「ってなると、なんだろう。休んでてよ。荷物運搬係で疲れたでしょ?暑かったし」
「暑かったけど、別に疲れてないよ?」
「そう?」
「自分の部屋いるから、終わったらおいで」
「ん?」
「イチャイチャしよ?」
と、耳打ちしてきた。
「スケベ」
玲央は舌を出してきた。
とりあえず私は、洗濯をして、他の物を部屋に片付けた。
昼食は病院で食べてきたから無し。
「恋羽、しばらくは塩分控えめな食事ね」
「そうだねー。でも美味く作っちゃうんでしょ?」
「プレッシャーやめてよ」
母は苦笑いする。



