「例えばだけど、聖ちゃんが心配…」
「ああ…俺が怒って出禁にしたら、気まずいのかあまり話しかけてこないよ」
「そうなの?!意外」
「男に拒絶され慣れてないんでしょ、多分」
「それはありえる」
「だから、恋羽にライバルなんていないよ。俺の方が心配」
そうですね…。
あえて私は何も言わない。
ただ困ったように微笑んだ。
「そろそろ帰るね、あと10日で退院できるからって、調子乗らないで、安静にするんだよ」
「玲央のせいで安静にできてないけど!?」
「へ?」
「ドキドキされっぱなし!」
「てへ」
可愛いかよ!
「じゃ、また明日ね」
「うん、また明日」
玲央が出て行ってすぐ、早く明日が来てほしかった。
翌日、玲央は疲れきったような顔でやって来る。
「なんかあった?」
「恋羽に心配されるとは…」
「うん」
「あと2週間で中間テストだよ…」
「あー、もうそんな時期か」
「そうでございます」
教室内が少しピリついてるのか。
「ゆうても、玲央は上位じゃん」
「1年の時はね?入院してブランクあるし、難しくなってるよ?」
「あーそっか」
私は当然他人の事など言えないのであります。
…ん、あと9日で退院ってことは、私ももしやテストか…?



