やった、退院が決まった。
診察室を後にして、病室に戻った。
「何だって?」
「10日くらい様子見て、退院だって!」
「やったね!」
「うん」
「めちゃくちゃ嬉しいって感じじゃないね。どうかした?」
「玲央に先に言われてたからあんまりサプライズ味が無くて…」
「え、なんかごめん」
そう言って私を抱き締めて、背中をトントンした。
「恋羽に、こうやって触れられるのがすごく嬉しい」
「急にどうした?」
「触るな!って、拒絶されてた時期あったから」
「その節は…すみませんでした」
「いいよもう、今はこうやってくっつけるんだから」
玲央は優しいな。
私のことを受け入れてくれる。
大好きだな。
「ねえ恋羽?」
「うん」
「眠い」
「ね、眠い?」
急な発言に飲み込めなかった。
「久しぶりの登校にドキドキして、眠れなくて…クマとかできてない?」
「それはないけど…」
「ってことで、ベッド少しお借りしまーす」
付き合いたてで、一緒に寝るの…?
1人内心アワアワしていた。
何食わぬ顔して、右側に入ってきた。



