玲央は、食事の後は私の所に来るようになった。
ある日、玲央と話していると、看護師さんに沢村さんに連れられて、アイドルの極秘入院かな?ってくらいイケメンなお兄さんが窓側のベッドに行った。
スウェットを着ていて、怪我なのか病気なのか分からない。
イケメンな以上に、オーラがあってキラキラしている。
まあ別に、アイドルに興味がある方ではないため、そんなキャーって感じではないけれど。
「恋羽?」
「ん」
「俺よりイケメンだからってぼんやりしすぎ」
「確かに玲央よりイケメンかも」
想定以上に玲央が落ち込んでいた。
割とガチめに落ち込んでいた。
「あ…いや、あの…そんなつもりでは…」
「俺って、恋羽のタイプの顔面だと思ってた…。というか、万人受けするそれなりにイケメンだと思ってた…」
「イケメンの自覚はあったのね、良かった」
玲央はこくんと頷いた。
ちょっと可愛い。
「夜風当たってくる」
「昼だけどね」
玲央が出て行くと、カーテン越しに
「もしかして俺のせいで彼氏さん悲しませちゃった?」
と、さっきのお兄さんが声をかけてきた。
「両想いなだけで彼氏ではないですけど…可愛かったからヨシです」



