私が怪訝な顔をすると、
「今までの恋羽なら、喜んでくれたのに」
と、残念そうな顔をする。
「せっかく近くにいるんだからさ、この際仲直りしようよ…」
それを言うのは、許してない側だ。
「聖なら出禁にした。そこが引っかかってたんなら、安心してよ」
「…好きにすればいいって言ったのに」
「だから、好きにさせてもらったよ。聖がいるから恋羽があんな態度するなら、もう来ないでって」
分からない。
玲央が好きなのは聖ちゃんでしょ。
「もう、入院してる限りは会わないから。恋羽、仲良くしよ?好きだよ恋羽」
出禁にしたからって、メッセージや電話で愛を育んでるんでしょ。
「久しぶりに抱き締めたいな。公園じゃ突き飛ばされたし」
車椅子のロックをかけて、玲央は立ち上がった。
いつの間にか歩行の足取りが軽くなってきている。
嬉し…別に、そんなこと…。
「ほら、起き上がって」
と、肩をポンポンしてくる。
私は寝返りを打った。
「ねえっ!…もう」
玲央は私の前側に回ってきた。
そして、キスするんかってくらい顔を近付けてきた。
「可愛い」



