難しい検査をなんとか終わらせ、また雅代先生の元へ。
「雅代先生…私、どうでしたか?」
「10代の女の子の肺高血圧症の患者さんが、貴方を含めて10人いるとしたら、その中で3~4番目に重症よ」
「そんな重症なんですね。治るんですか?」
「原発性肺高血圧症、はっきり言って治療は難しいの」
私はポカンとしていたかも、先生はニコリと。
「でも、効果の高い新治療薬も登場しているから、昔に比べたら今は治りやすい病気になってる方よ」
治療が難しい病気だけど、改善する余地はあるということだ。
「入院コースですか?」
「そうね。休養を取る必要があるから」
「最初のうちは薬物療法ね。心臓への負担を減らすために、食塩や水分を制限したり、必要に応じて酸素吸入をする上でね。血管を拡張させる作用のある薬で血管を広げて、肺の血圧を下げる。症状の改善にはすごく有効的な薬なんだけど、体内に入るとすぐに分解されてしまうから、静脈注射って言って点滴ね。これである程度様子見。…大抵なら通院ってセンだけど、重症度高めだし、入院かな」



