私は苦しい中なんとか答えた。
「内藤雅代先生ですかね、早く通しますね!」
私はすぐ雅代先生の診察室に通される。
「はい、恋羽ちゃん。え、これは…」
「道端で自転車乗りながらぐったりしてる所を発見しました」
「どんな様子でしたか?」
「胸を押さえて、息苦しそうでした」
「集中治療室連れて行きます」
私は気付くと普通の病室のベッドの上で仰向けになっていた。
点滴をされていた。
目線をずらすと、
「恋羽!心配したよっ…!」
車椅子で待機していたらしい玲央がいた。
見なかった、聞かなかったことにして仰向けになった。
そこにノック音がする。
「はい」
「あ、起きてましたか。良かったです」
若い男性の看護師さんだった。
「恋羽さんの担当の、沢村修人といいます。よろしくお願いします」
「こちらこそ、よろしくお願いします」
「玲央くん、朝からずっと恋羽さんが目覚めるまでいたんですよ」
「…そうですか」
「さあ、検査の時間です。玲央くん、ちょっと後ろ下がってもらえるかな」
「あ、はい」
私は点滴台を押しながら、沢村さんの後ろをついて行く。
胸部X線検査、心電図、心エコー、血液検査を行った。
少し待って、雅代先生と母と3人で結果を話すことになった。



