「もしもし、髙野です」
「恋羽さん、どうされました?」
「帰り際に階段の10段目から人に押されて落ちてしまって、今病院から帰ってきて、骨にヒビが入って全治1~2ヶ月と言われました」
「大丈夫ですか?!」
「それで、犯人が清野さんの可能性が高くて、明日3人で話せませんか?」
「大事な案件ですね。放課後時間を取りましょう」
翌日授業には行ったが、右利きの私はノートが取れない。
必死に耳を傾けるしかない。
放課後になって、職員室に私と聖ちゃんが呼び出された。
「なんですかー?先生」
「昨日恋羽さんが階段から落ちて、押してきたのが清野さんかもって聞いたから呼んだんだけど、どうかな」
「は?違いますけど?!」
聖ちゃんはスカートのポケットに手を入れた。
ポケットに手を突っ込んで話す姿は、隠し事をしてる証拠だ。
「なに、先生も恋羽も、私のせいにしたいってわけ?」
「そういうんじゃないよ、あくまで可能性として聞いてるだけだよ」
日下先生が宥めた。
「聖ちゃん…何か嘘とか隠し事してるよね」
「何言ってんの?そんなに疑うわけ?」
「落ちる時、聖ちゃんが見えたから」
明らかに動揺してる。
これはクロですな。
「あんたが、玲央の所あまり来ないのをいいことに、あたしが行って、車椅子押して散歩したり、雑談したりしてるのが気に入らないだけでしょ。そんで難癖付けてるだけ。迷惑だわ」



