同じ家なのに君は遠い

数秒。

長い沈黙。

そのあと、遥斗がゆっくり手を離した。

「……悪い」

珍しく少しだけ気まずそうな声。

天音は顔が熱くて何も言えない。

遥斗は視線を逸らしながら小さく息を吐く。

「送る」

「え……」

「今のお前、一人で帰らせたくない」