同じ家なのに君は遠い

少し沈黙が落ちる。

「何怒ってんの」

低い声。

でも責める感じじゃない。

天音は唇を噛む。

怒ってるわけじゃない。

ただ、苦しいだけ。

「怒ってないです」

「嘘」

即答だった。

天音はぎゅっと鞄を握る。

すると遥斗が小さくため息をついた。