同じ家なのに君は遠い

「熱測った?」


「まだです……」


「体温計どこ」


「あ、えっと……鞄の中です」


遥斗は無言で鞄から体温計を探し出し、天音に渡した。


その動きが妙に自然で、また胸がざわつく。