同じ家なのに君は遠い

ドアを開けると、遥斗はキッチンに立っていた。

マグカップを片手に、ぼんやり窓の外を見ている。

朝の光が横顔に落ちていて、昨日より少しだけ近い存在に見えた。

「……おはようございます」

緊張しながら声をかける。

遥斗は振り返って、小さく頷いた。

「おはよ」