同じ家なのに君は遠い

遥斗は優しく目を細めた。

「好き」

静かな声。

でも、その一言だけで十分だった。

天音はもう、遥斗に敵わない。

最初はあんなに遠かったのに。

今では誰より近くて、甘くて、ずるい人。

そして遥斗は今日も、天音だけを特別みたいに甘やかしてくるのだった。