「なにせボクたちは、ある人物を探しにやって来たんだからだ」
「……カーマイン公爵家に頼まれて?」
「そこまでは言えない。だけど、君の店にいる可能性もあると思うんだ」
ボクたちを田舎者扱いをした、ということは、それなりの高級店なのだろう。そうなると、店先をウロウロしていては怪しい者だと疑われる。すでにそう思われているんだろうけれど、それは目の前の彼女に対してなら問題はない。
今は自分の店に、該当する人物がいるのかどうか、頭をフル回転させていることだろう。
仮にミルドレッドに思い至ったとしても、カーマイン公爵家と関わりのある人間が、わざわざ彼女を探すことはあり得ない、という事実に行き当たる。なぜなら、公爵が今もミルドレッドの所在を把握しているからだ。
それは乳母が、今も尚、カーマイン公爵家に報告していることに他ならない。
「だから協力してくれないかな。悪いようにはしないからさ」
「言い方がすでに、悪いように聞こえるんだけど」
「そうかな。ボクは至って普通に交渉しているつもりなんだけど?」
まさか商売人の癖に、この程度のことでビビっているのかい?
「……カーマイン公爵家に頼まれて?」
「そこまでは言えない。だけど、君の店にいる可能性もあると思うんだ」
ボクたちを田舎者扱いをした、ということは、それなりの高級店なのだろう。そうなると、店先をウロウロしていては怪しい者だと疑われる。すでにそう思われているんだろうけれど、それは目の前の彼女に対してなら問題はない。
今は自分の店に、該当する人物がいるのかどうか、頭をフル回転させていることだろう。
仮にミルドレッドに思い至ったとしても、カーマイン公爵家と関わりのある人間が、わざわざ彼女を探すことはあり得ない、という事実に行き当たる。なぜなら、公爵が今もミルドレッドの所在を把握しているからだ。
それは乳母が、今も尚、カーマイン公爵家に報告していることに他ならない。
「だから協力してくれないかな。悪いようにはしないからさ」
「言い方がすでに、悪いように聞こえるんだけど」
「そうかな。ボクは至って普通に交渉しているつもりなんだけど?」
まさか商売人の癖に、この程度のことでビビっているのかい?



