魔女ユニティの誤算 ~悪役令嬢の役を降りたら、婚約破棄してきた王子が追いかけてきました~

「……あ、あぁ、可愛かった。俺の身分が王子だと知ると、目をキラキラさせて。だけどその目は他の者と違って、俺を利用しようとかそういうんじゃなくて、純粋に憧れというか、そんな眼差しだったから」
「エリアルちゃんは好奇心旺盛だから、王子と聞いて、絵本の中の王子様だと思ったのね。よくせがまれた絵本は、どれも王子様が出てくるものばっかりだったのよ」

 懐かしそうに言う公爵夫人。ボクはホッとしつつ、よくやったとばかりにブルーノを見た。するとブルーノの方も、懐かしそうに苦笑している。

 これはミルドレッドだけでなく、エリアルの方も見に行った方がいいかもしれないね。あくまでも様子見だけど、あと腐れがない方がいいに決まっている。

 だけどエリアルはいつ、自分が転生者だと知ったんだろう。公爵夫人とブルーノの話を聞く限り、幼少期ではないようだ。でも王子様と聞いて憧れる様は、まさに乙女ゲームのヒロインだと思えた。