「国王とは、何か因縁でもあるのか?」
「え? あぁ、さっきの話ね。ちょうどブルーノ王子もいることだし、婚約も破棄されたから言うけど、実は昔、国王に求婚されたことがあるのよ」
「……確か、カーマイン公爵夫人は、結婚される前は侯爵令嬢だと聞いた。だから父上が求婚したとしても、おかしくはない」
輿入れできる身分の令嬢の中に、意中の相手がいるのなら、そりゃ申し込まない手はないだろう。
「でもね、その時にはもう、夫との結婚が決まっていたの。しかも政略結婚だったものだから、国王も勘違いしたのね。同じ政略結婚なら、自分の方が好条件だと言ってきたのよ」
思わずボクは、ブルーノを見た。子が自分の婚約を断ち切ったのなら、親は他人の婚約を壊そうとしたらしい。
魔法でブルーノの心を覗かなくても分かる。「さすが父上。スケールが違うな」とでも思っているのだろう。その感心した顔に、一発、お見舞いしてやりたくなった。
「え? あぁ、さっきの話ね。ちょうどブルーノ王子もいることだし、婚約も破棄されたから言うけど、実は昔、国王に求婚されたことがあるのよ」
「……確か、カーマイン公爵夫人は、結婚される前は侯爵令嬢だと聞いた。だから父上が求婚したとしても、おかしくはない」
輿入れできる身分の令嬢の中に、意中の相手がいるのなら、そりゃ申し込まない手はないだろう。
「でもね、その時にはもう、夫との結婚が決まっていたの。しかも政略結婚だったものだから、国王も勘違いしたのね。同じ政略結婚なら、自分の方が好条件だと言ってきたのよ」
思わずボクは、ブルーノを見た。子が自分の婚約を断ち切ったのなら、親は他人の婚約を壊そうとしたらしい。
魔法でブルーノの心を覗かなくても分かる。「さすが父上。スケールが違うな」とでも思っているのだろう。その感心した顔に、一発、お見舞いしてやりたくなった。



