正直に言うと、ブルーノを伴って公爵夫人の部屋を訪ねるのは、どうかと思っていた。同性のボクはともかく、ブルーノは男。
先ほどのカーマイン公爵の態度を見ても、連れて行くべきじゃないと思った。けれど相手側がいいというのだから、ここは大人しく、お言葉に甘えさせてもらうことにしたのだ。
公爵夫人の部屋へ案内する執事も、何も言わない。うん、大丈夫だろう。
「奥様。お嬢様が参られました」
執事が扉をノックする。今のボクの姿は、ミルドレッドではないし、貴族令嬢とはかけ離れた風貌だ。さらにいうと、ボクはカーマイン公爵家の令嬢ではない。
お嬢様呼びは、なんだかむず痒かった。それでも扉の向こうから駆けて来る足音が聞こえれば、そんな感情など吹き飛んでしまう。
「ユニティちゃん、いらっしゃい」
緩やかな水色の髪を一つに束ねた美女に、満面の笑みでそう言われれば、こんなボクでも笑顔で返してしまう。公爵夫人には、そんな破壊力があった。
先ほどのカーマイン公爵の態度を見ても、連れて行くべきじゃないと思った。けれど相手側がいいというのだから、ここは大人しく、お言葉に甘えさせてもらうことにしたのだ。
公爵夫人の部屋へ案内する執事も、何も言わない。うん、大丈夫だろう。
「奥様。お嬢様が参られました」
執事が扉をノックする。今のボクの姿は、ミルドレッドではないし、貴族令嬢とはかけ離れた風貌だ。さらにいうと、ボクはカーマイン公爵家の令嬢ではない。
お嬢様呼びは、なんだかむず痒かった。それでも扉の向こうから駆けて来る足音が聞こえれば、そんな感情など吹き飛んでしまう。
「ユニティちゃん、いらっしゃい」
緩やかな水色の髪を一つに束ねた美女に、満面の笑みでそう言われれば、こんなボクでも笑顔で返してしまう。公爵夫人には、そんな破壊力があった。



