「その代わり、できたたんこぶに、回復魔法を使ってあげたじゃないか」
「傷は治っても、受けた痛みは覚えている!」
「だったら、叩かれないように言葉を選ぶんだね。さっきも危うく叩きそうになったよ」
すると、余程叩かれた時の記憶が強かったのか、ブルーノは両手で頭をガードした。一連の出来事を知らないカーマイン公爵は、それを見て、目をパチクリさせている。
その対照的な光景に、思わず吹き出しそうになった。
「公爵。この通り、ブルーノ王子様は、ボクが責任を持って管理するから安心していいよ。それに、ミルドレッドの様子をただ見に行くだけだ。干渉するつもりはないし、させないよ」
「すまない。どうも妻の影響で、ユニティ殿を娘と同じように見てしまう。そうだな。ユニティ殿なら、ミルドレッドを守ってくれる。あの子が赤ん坊の時から、そうだったように……」
「ミルドレッドは、ボクが祝福を与えた子だよ。当たり前じゃないか。だから、領地のどこにいるのか、教えてもらえるかな?」
実は何かの影響があったら困ると思って、今までカーマイン公爵からミルドレッドの詳細を聞いていなかった。今、どこに住んでいて、どんな偽名を名乗っているのか。また、どんな風に過ごしているのか、もだ。
カーマイン公爵は、その質問に快く答えてくれた。
さて、次は公爵夫人に挨拶をしていかないとね。黙って立ち去ったら立ち去ったで面倒だけど、会いに行くのも……ちょっと面倒。いや、歓迎してくれるのは有り難いんだ。だけど、それがちょっと過剰というか……なんであんな風に変わっちゃったんだろう。その一端はボクなんだろうけど。
ブルーノを、公爵邸で一人にしておくわけにはいかず、ボクたちは応接間を出ると、そのままの足で公爵夫人の部屋を訪ねにいった。
「傷は治っても、受けた痛みは覚えている!」
「だったら、叩かれないように言葉を選ぶんだね。さっきも危うく叩きそうになったよ」
すると、余程叩かれた時の記憶が強かったのか、ブルーノは両手で頭をガードした。一連の出来事を知らないカーマイン公爵は、それを見て、目をパチクリさせている。
その対照的な光景に、思わず吹き出しそうになった。
「公爵。この通り、ブルーノ王子様は、ボクが責任を持って管理するから安心していいよ。それに、ミルドレッドの様子をただ見に行くだけだ。干渉するつもりはないし、させないよ」
「すまない。どうも妻の影響で、ユニティ殿を娘と同じように見てしまう。そうだな。ユニティ殿なら、ミルドレッドを守ってくれる。あの子が赤ん坊の時から、そうだったように……」
「ミルドレッドは、ボクが祝福を与えた子だよ。当たり前じゃないか。だから、領地のどこにいるのか、教えてもらえるかな?」
実は何かの影響があったら困ると思って、今までカーマイン公爵からミルドレッドの詳細を聞いていなかった。今、どこに住んでいて、どんな偽名を名乗っているのか。また、どんな風に過ごしているのか、もだ。
カーマイン公爵は、その質問に快く答えてくれた。
さて、次は公爵夫人に挨拶をしていかないとね。黙って立ち去ったら立ち去ったで面倒だけど、会いに行くのも……ちょっと面倒。いや、歓迎してくれるのは有り難いんだ。だけど、それがちょっと過剰というか……なんであんな風に変わっちゃったんだろう。その一端はボクなんだろうけど。
ブルーノを、公爵邸で一人にしておくわけにはいかず、ボクたちは応接間を出ると、そのままの足で公爵夫人の部屋を訪ねにいった。



