魔女ユニティの誤算 ~悪役令嬢の役を降りたら、婚約破棄してきた王子が追いかけてきました~

「……通常の生活に戻れなくなったんだ。その原因が、自分の引き起こしたことくらい、理解している。カーマイン公爵に迷惑をかけたこともな」
「理解しているのであれば、我が家のことはそっとしておいていただきたい。勿論、ユニティ殿も含めて」
「カーマイン公爵家のことは分かるが、なぜユニティも該当するのだ」
「……一時とはいえ、ユニティ殿は我が家の娘であったわけだから」
「だが、魔女だぞ。本人も百歳を超え――……」
「私と妻にとっては違う。最初はそうだったかもしれないが、ユニティ殿もエリアルも、私たちにとっては娘も同然。そしてブルーノ王子は、娘に危害を加えた者に等しい」
「何を言うか! 俺は被害者だぞ!」

 間違っていないけど、ここで火に油を注ぐ所業。何様を通り越して、哀れだな。

「ここに来る前も、何度ユニティに叩かれたか」

 あっ、そっちの被害者か。