「それでブルーノ王子と共に、こちらにやって来た、というわけか」
応接間に響き渡る、カーマイン公爵の不機嫌な声。明らかに歓迎されていないことが窺えた。正体がバレて、公爵家にも迷惑をかけてしまったから、その態度は理解できる。
「すまない。勝手に学園を出た挙句、そのまま姿を消して、責任のすべてを公爵に押し付けてしまった」
「ユニティ殿。そちらについては、ミルドレッドの未来を聞き、エリアルを引き取った時から覚悟していたことだ。逆にミルドレッドや妻、エリアルに心を砕いてくれたことに対する謝礼だと思ってくれたまえ」
「そ、そうか」
公爵に笑顔を向けられ、不覚にもドキッとしてしまった。ボクがエリアルと入れ替わり、ミルドレッドでいたことは、当然、公爵も知っている。さらに公爵夫人やこの屋敷の使用人たちも認識済みである。お陰で、カーマイン公爵邸にやって来た時、温かく出迎えられた。
特に公爵夫人には、「もう来ないのかと思って、心配したのよ」と涙まで浮かばれてしまったほどだ。今のボクの姿がミルドレッドでなくても、長い月日がそうさせたのか。はたまたまだボクをミルドレッドだと思い込んでいるのかは分からない。
だけど、悪い感じはしなかった。
応接間に響き渡る、カーマイン公爵の不機嫌な声。明らかに歓迎されていないことが窺えた。正体がバレて、公爵家にも迷惑をかけてしまったから、その態度は理解できる。
「すまない。勝手に学園を出た挙句、そのまま姿を消して、責任のすべてを公爵に押し付けてしまった」
「ユニティ殿。そちらについては、ミルドレッドの未来を聞き、エリアルを引き取った時から覚悟していたことだ。逆にミルドレッドや妻、エリアルに心を砕いてくれたことに対する謝礼だと思ってくれたまえ」
「そ、そうか」
公爵に笑顔を向けられ、不覚にもドキッとしてしまった。ボクがエリアルと入れ替わり、ミルドレッドでいたことは、当然、公爵も知っている。さらに公爵夫人やこの屋敷の使用人たちも認識済みである。お陰で、カーマイン公爵邸にやって来た時、温かく出迎えられた。
特に公爵夫人には、「もう来ないのかと思って、心配したのよ」と涙まで浮かばれてしまったほどだ。今のボクの姿がミルドレッドでなくても、長い月日がそうさせたのか。はたまたまだボクをミルドレッドだと思い込んでいるのかは分からない。
だけど、悪い感じはしなかった。



