魔女ユニティの誤算 ~悪役令嬢の役を降りたら、婚約破棄してきた王子が追いかけてきました~

「意味を成さない罰などあり得ん!」
「いいんだよ。ボクは魔女なんだから!」
「……ではこうするのは、どうだろうか」

 ボクとブルーノが睨み合っていると、玉座から穏やかな声が降ってきた。

「魔女ユニティよ。しばらくの間、ブルーノを預かってはもらえないだろうか」
「嫌だね!」

 何を親子揃って同じことを言うんだ。血迷ったのか?

「ふむ。それだけキッパリ言うのだ。罰としもちょうどいいだろう。嫌いな相手としばらく行動を共にすること。ブルーノもまだまだ()()()()()()()()()について知りたがっているようだし」

 それはお前だろう、と言いたかったが、隣にいるブルーノも満更ではない顔つきだった。

「共に行動をし、見届けるのも一興。魔女ユニティに見聞を広げてもらうのもいいだろう」
「何をめでたしめでたし、と締めているんだ。ボクは子守なんてしないぞ」
「誰が子守だ!」
「お前のことだ!」

 そしていつまで腕を掴んでいる気だ、とばかりにボクは箒をブルーノの手を目がけて振り下ろした。