魔女ユニティの誤算 ~悪役令嬢の役を降りたら、婚約破棄してきた王子が追いかけてきました~

「まだ父上の話が終わっていない。いくら魔女でも無礼だろう」
「……ブルーノ王子様に礼儀を教わるとはね」

 世も末だと思った。いや、末なのはボクの方か。聞きたくもない言葉を聞く羽目になってしまったのだから。ニヤリと笑う国王が憎たらしい!

「魔女ユニティ。ブルーノがそなたを追ったのは、責任を取らせるためだと聞いた。間違いはないか?」
「はい。ありません」

 どうしてお前が答える!

「俺と件の令嬢は謹慎処分。カーマイン公爵も、しばらくは登城しないということなのに、元凶である魔女ユニティに何も下さない、というのは不公平です」
「ボクに謹慎処分なんて、ほぼ意味を成さないんだからいいんだよ。この国からしばらく距離を置く。これなら、皆と同じくらいの罰だろう?」

 ミルドレッドやエリアルの様子を見に行きたかったけど、仕方がない。こうでも言わないと、収拾がつかないと思ったのだ。