「これが叫ばずにはいられるか! ずっとカーマイン公爵令嬢だと思っていた人物が、カーマイン公爵令嬢じゃなかったんだぞ」
「……まぁ、そうだね」
「しかも、ここにいるお前ではなく、別の人物とか……あり得ないだろう」
そうか。ボクとミルドレッドの間に、もう一人いることに驚いたのか。しかも会ったことはあるけれど、ボクが変身魔法をかけたせいで、本来の姿を知らない。
ブルーノからすれば、ある意味、幽霊と変わらない存在に思えたわけか。
「悪かったね。ブルーノ王子様の言うことも一理ある」
頭を押さえるブルーノに向かって、ボクは手を向けた。先ほど箒で叩いたからか、何か攻撃されると思ったらしい。
攻撃なんてしないのに、とほんのちょっと傷つきながらも、ボクは回復魔法をブルーノにかけた。
「今度はなんだ」
「叩いた詫びだよ。まだ痛む?」
「いや、痛くはないが……」
「何?」
「気味が悪い。何か企んでいるんだろう!」
人の善意をなんだと思っている。いや、ボクをなんだと思っているんだ。これまでブルーノにしてきた態度を棚に上げて、ボクは内心悪態をついた。
さらにもう一回叩いてやろうか、と箒を振り上げた。
「……まぁ、そうだね」
「しかも、ここにいるお前ではなく、別の人物とか……あり得ないだろう」
そうか。ボクとミルドレッドの間に、もう一人いることに驚いたのか。しかも会ったことはあるけれど、ボクが変身魔法をかけたせいで、本来の姿を知らない。
ブルーノからすれば、ある意味、幽霊と変わらない存在に思えたわけか。
「悪かったね。ブルーノ王子様の言うことも一理ある」
頭を押さえるブルーノに向かって、ボクは手を向けた。先ほど箒で叩いたからか、何か攻撃されると思ったらしい。
攻撃なんてしないのに、とほんのちょっと傷つきながらも、ボクは回復魔法をブルーノにかけた。
「今度はなんだ」
「叩いた詫びだよ。まだ痛む?」
「いや、痛くはないが……」
「何?」
「気味が悪い。何か企んでいるんだろう!」
人の善意をなんだと思っている。いや、ボクをなんだと思っているんだ。これまでブルーノにしてきた態度を棚に上げて、ボクは内心悪態をついた。
さらにもう一回叩いてやろうか、と箒を振り上げた。



