だからこれは、百年生きてきた魔女としての本性が表に現れたのだろう。魔が差したというか。気がついたら、カーマイン公爵に悪魔の囁きをしていた。
「ミルドレッドは、ブルーノ王子と結ばれない。結ばれるのは、エリアル・アルク男爵令嬢だ。どのみち、婚約解消が難しいのであれば、本来の相手を差し出せばいい」
「本来の相手?」
「そうだ。運命の相手、とでもいえば分かるかい?」
大の大人。しかも男性に対して運命の相手、などという言葉が果たして通用するのかは分からなかったが、すでにボクもカーマイン公爵も、通常の感覚を持ち合わせてはいない。
「つまり、ミルドレッドとその娘を取り替えろ、とでもいいたいのか?」
「上手く探し出せれば、の話だけどね」
乙女ゲームの強制力で、探し出せない場合もある。エリアル・アルク男爵令嬢は、この世界のヒロイン。主人公なのだから、強制力を一番強く受けているだろう。
悪役令嬢ミルドレッド・カーマイン公爵令嬢の父親が、相反するヒロイン、エリアル・アルク男爵令嬢の父となる。そんなことが、果たして可能なのか。
魔女としての性が、ボクを突き動かす。この知的好奇心を満たせ、と。
「ミルドレッドは、ブルーノ王子と結ばれない。結ばれるのは、エリアル・アルク男爵令嬢だ。どのみち、婚約解消が難しいのであれば、本来の相手を差し出せばいい」
「本来の相手?」
「そうだ。運命の相手、とでもいえば分かるかい?」
大の大人。しかも男性に対して運命の相手、などという言葉が果たして通用するのかは分からなかったが、すでにボクもカーマイン公爵も、通常の感覚を持ち合わせてはいない。
「つまり、ミルドレッドとその娘を取り替えろ、とでもいいたいのか?」
「上手く探し出せれば、の話だけどね」
乙女ゲームの強制力で、探し出せない場合もある。エリアル・アルク男爵令嬢は、この世界のヒロイン。主人公なのだから、強制力を一番強く受けているだろう。
悪役令嬢ミルドレッド・カーマイン公爵令嬢の父親が、相反するヒロイン、エリアル・アルク男爵令嬢の父となる。そんなことが、果たして可能なのか。
魔女としての性が、ボクを突き動かす。この知的好奇心を満たせ、と。



