だからブルーノの後ろ盾として、生まれて間もないミルドレッドが婚約者にされたのだ。まぁ、それもあって、国王は魔女にブルーノを祝福してほしかったのだろう。第一王子とはいえ、ブルーノの母親は王妃ではないからだ。
そんなブルーノは、乙女ゲームの世界でヒロインと結ばれ、王太子になる。けれど現状は王太子になることは危うく、弟王子に王位を譲ろうなんて考えをしているほどだった。
なるほど、ボクがミルドレッドに祝福を与えることを承諾したのは、前世の記憶が蘇る前の話だ。乙女ゲームの世界に干渉する前のこと。
だからこの時点で、ブルーノとミルドレッドの間には、確執があった、ということになる。
まさか、その原因がボクだったとはね。その後は意図的だったとはいえ、元々ミルドレッドの人生に、ボクは深く関わっていたようだ。
「まぁとにかく、ブルーノを祝福しなかった件については、何も知らない。ボクたち魔女はつるまない質なんだ。それくらいは知っているだろう?」
「あぁ」
「それにボクはここ十数年、首都の近くにいたけど、他の魔女には会っていない。ボクがいるから、ということはあり得ないから、何かやったんじゃないのか?」
たとえば、今のように傲慢に振る舞って反感を持たれたか。もしくはボクたち魔女をどうにかしようと画策したか、のどちらかだろう。
ボクたちはそれほど祝福を重要視していないけれど、国王の反応を見ると、人間にとってはそうじゃないらしい。気まぐれで祝福している行為を、何か勘違いしているのかもしれなかった。
祝福を受けた、というだけで、人としての優劣を判断している、とか。前世でもそうだけど、人間は他と比べたがる種族だ。
何も言わない国王を見る限り、おそらくそうなのだろう。ブルーノといい、この国は大丈夫か? 他の魔女たちが見限ったのも、理解できるような気がした。
でもボクは……まだ見限れないんだよ。この国にはまだ、見守りたい存在がいるからね。
ボクは再び、過去を語り始めた。
そんなブルーノは、乙女ゲームの世界でヒロインと結ばれ、王太子になる。けれど現状は王太子になることは危うく、弟王子に王位を譲ろうなんて考えをしているほどだった。
なるほど、ボクがミルドレッドに祝福を与えることを承諾したのは、前世の記憶が蘇る前の話だ。乙女ゲームの世界に干渉する前のこと。
だからこの時点で、ブルーノとミルドレッドの間には、確執があった、ということになる。
まさか、その原因がボクだったとはね。その後は意図的だったとはいえ、元々ミルドレッドの人生に、ボクは深く関わっていたようだ。
「まぁとにかく、ブルーノを祝福しなかった件については、何も知らない。ボクたち魔女はつるまない質なんだ。それくらいは知っているだろう?」
「あぁ」
「それにボクはここ十数年、首都の近くにいたけど、他の魔女には会っていない。ボクがいるから、ということはあり得ないから、何かやったんじゃないのか?」
たとえば、今のように傲慢に振る舞って反感を持たれたか。もしくはボクたち魔女をどうにかしようと画策したか、のどちらかだろう。
ボクたちはそれほど祝福を重要視していないけれど、国王の反応を見ると、人間にとってはそうじゃないらしい。気まぐれで祝福している行為を、何か勘違いしているのかもしれなかった。
祝福を受けた、というだけで、人としての優劣を判断している、とか。前世でもそうだけど、人間は他と比べたがる種族だ。
何も言わない国王を見る限り、おそらくそうなのだろう。ブルーノといい、この国は大丈夫か? 他の魔女たちが見限ったのも、理解できるような気がした。
でもボクは……まだ見限れないんだよ。この国にはまだ、見守りたい存在がいるからね。
ボクは再び、過去を語り始めた。



