魔女ユニティの誤算 ~悪役令嬢の役を降りたら、婚約破棄してきた王子が追いかけてきました~

 この世界の魔女は、長寿種であり、生まれた時から魔女である。老いた魔女が亡くなり、新たな魔女が生まれるため、常に数は変わらない。
 だからボクも、どこかの魔女の生まれ変わりなのだ。そう、同胞の魔女たちによって教えられてきた。

 そんな魔女が転生者だと、誰が思う? ボクは思わない。だけど知ってしまったのだ。あの日、カーマイン公爵家を訪れた日に。

「よく参られた、魔女殿」
「ユニティだ、カーマイン公爵。本日はお招きいただき、感謝する」

 銀髪の男性越しに見える、煌びやかな風景に、思わず感嘆してしまった。それと同時に感じる、場違いな空気。けれどそう思っていたのは、ボクだけだった。

 なぜならこの世界では、聖女の役割を魔女が担っている。さらにこの日は、とある理由でパーティーが開かれていた。