魔女ユニティの誤算 ~悪役令嬢の役を降りたら、婚約破棄してきた王子が追いかけてきました~

「国王とブルーノの意見も分かるけど、ボクの魔女としての立場もあるんだよ。たとえボクにも非があったとしても、規則を破るわけにはいかないからね」
「なるべくこちらも、対処を急ぐつもりだ。幸い、祭壇が壊れたことで、どのような仕組みだったのかを解明することができるからな。だが、間に合わない、ということもある。そうなった場合、国王として、国民に面目が立たない」
「……つまり、繋ぎとしてボクの守護……いや、加護がほしい、というのかい?」
「そうなのだ。分かってくれるか」

 あまり分かりたくはないけど、ボクが蒔いてしまった種でもあるから仕方がない。そうボクが納得しかけた瞬間、国王はさらにおかしなことを言ってきた。

「仮に他の魔女たちに見つかった場合に備え、ブルーノを引き続き、そなたに預けたいのだが、いいだろうか」
「よ、よくないよ! それに子守はもう十分しただろう!」

 何が不満なんだ。謹慎だって、必要ないくらい成長したじゃないか。

「子守ではない。人質だ」
「仮にも自分の息子だろう? 本人の目の前で人質って……」
「これはブルーノから言ってきたことだ」
「はぁ?」

 ボクは思わずブルーノを見た。