魔女ユニティの誤算 ~悪役令嬢の役を降りたら、婚約破棄してきた王子が追いかけてきました~

「我が国の守護がなくなったんだ」
「守、護?」
「どうやらあの祭壇は、災いから我が国を守るために造られたものだったんだ。その災いが、なんなのかは今調べているところだ。これがただの災害なら、今の我が国の技術でどうにかできるだろう。だが……」
「外部からのもの、という可能性もあるって言いたいんだね」

 たとえば、魔物の侵攻か、正体不明の存在による災厄か……どちらにせよ、看過できない話である。

「今すぐに何かが起こるわけではないが、事前に備えておきたいんだ」
「うん。それは分かるけど……それとボクを呼んだ意味って……まさかっ!」
「我が国の技術で対処できるまで、祭壇の代わりに守護を頼みたいのだ」
「ま、魔女は一国に肩入れはできない。してはいけない決まりになっているんだよ。だから……」
「祭壇を壊したのはエリアルとギルバートだが、俺もユニティも共犯だろう?」

 さらにいうと、祭壇を壊すように誘導したのはボクだ。エリアルを救うためには、それしか方法がなかったからで……。
 あれ? 乙女ゲームはその後、どうなっていたのかな。いや、あれはそもそもゲームだから、その後のことなんか考えないで、ハッピーエンドで終わったのかも。おのれ~、開発者ども。ちゃんと最後まで考えてよ!