ミルドレッドの件も、エリアルの件も片付いた。ボクがこの国にいる必要は、もうない。あるとすれば、ブルーノの子守を解消することだろう。
そう思っていた矢先、まさにタイミングを見計らっていたかのように、国王から呼び出しを受けた。ただ場所が謁見の間ではなく、国王の執務室というのが気になった。
「よく来てくれた、魔女ユニティ」
「後始末の他に、王城にまで泊めてくれているんだ。世話をかけっぱなしなのに、これを無視したたらバチが当たるよ」
感謝を口にしているはずなのに、どうしてもいつもの軽口……いや、皮肉が出てしまう。けれど国王は、気にする様子もなく、長椅子に座るよう促した。視線を向けると、そこにはすでにブルーノの姿があった。
やっぱり……話とはそのことか。だからすぐに本題を切り出さず、先に相手の要件を聞くことにした。
「何があったんだい? わざわざボクを呼んだんだ。祭壇のことなんだろう?」
「あぁ。祭壇を破壊したことが、大聖堂側に知られたのだ。といってもこちらは、事前に公爵や宰相と詰めていたから、うまく黙らせたがな」
大聖堂側があぁだこうだ言ったところで、祭壇は王城にあり、一般国民の目に触れることはない。王城に出入りしている者や、働いている者でさえ、なかなかお目に掛かれないのである。
年に一度、建国祭でようやく国民が目にすることができる代物。その建国祭までに直してしまえば、壊れたことを国民が知ることはない。
そう思っていた矢先、まさにタイミングを見計らっていたかのように、国王から呼び出しを受けた。ただ場所が謁見の間ではなく、国王の執務室というのが気になった。
「よく来てくれた、魔女ユニティ」
「後始末の他に、王城にまで泊めてくれているんだ。世話をかけっぱなしなのに、これを無視したたらバチが当たるよ」
感謝を口にしているはずなのに、どうしてもいつもの軽口……いや、皮肉が出てしまう。けれど国王は、気にする様子もなく、長椅子に座るよう促した。視線を向けると、そこにはすでにブルーノの姿があった。
やっぱり……話とはそのことか。だからすぐに本題を切り出さず、先に相手の要件を聞くことにした。
「何があったんだい? わざわざボクを呼んだんだ。祭壇のことなんだろう?」
「あぁ。祭壇を破壊したことが、大聖堂側に知られたのだ。といってもこちらは、事前に公爵や宰相と詰めていたから、うまく黙らせたがな」
大聖堂側があぁだこうだ言ったところで、祭壇は王城にあり、一般国民の目に触れることはない。王城に出入りしている者や、働いている者でさえ、なかなかお目に掛かれないのである。
年に一度、建国祭でようやく国民が目にすることができる代物。その建国祭までに直してしまえば、壊れたことを国民が知ることはない。



