「でもそれが人の子だよ。国王だって、身に覚えがあるだろう?」
「まぁな。若気の至りで色々とやったものさ。側近や護衛を撒いたことも、一度や二度ではない」
「父上も!?」
「だが、婚約破棄は別だ。相手が公爵令嬢に扮した魔女だったからよかったものの……いや、よくないか」
「そんなことはないさ。ボクとしても、婚約破棄してくれた方がよかったからね。ブルーノ王子様の処罰も軽くて安心したし。だけどボクを追ってきて、さらに連れて行け、というのはいただけない。さすがに誘拐犯にはなりたくないよ」
ボクは大事にしたくなかったため、サラッと言ったつもりだったのだが、さすがに国王は流してはくれなかったらしい。凄い形相でブルーノを見た。
ブルーノはブルーノで、すぐさま顔を背ける。
「おまえという奴は! よりにもよって、魔女ユニティにそのようなことを言うとは……恥を知れ!」
「なぜですか!? そもそも魔女ユニティが、カーマイン公爵令嬢に扮していたのが悪いのです。本来のカーマイン公爵令嬢であったのなら――……」
「婚約破棄を言い渡さなかった、とでもいうの?」
乙女ゲームでの結果を知っているだけに、つい強い口調で聞いてしまった。けれど当の本人はボクの指摘を気にするどころか、何か思案している。あのブルーノが……なぜ?
「まぁな。若気の至りで色々とやったものさ。側近や護衛を撒いたことも、一度や二度ではない」
「父上も!?」
「だが、婚約破棄は別だ。相手が公爵令嬢に扮した魔女だったからよかったものの……いや、よくないか」
「そんなことはないさ。ボクとしても、婚約破棄してくれた方がよかったからね。ブルーノ王子様の処罰も軽くて安心したし。だけどボクを追ってきて、さらに連れて行け、というのはいただけない。さすがに誘拐犯にはなりたくないよ」
ボクは大事にしたくなかったため、サラッと言ったつもりだったのだが、さすがに国王は流してはくれなかったらしい。凄い形相でブルーノを見た。
ブルーノはブルーノで、すぐさま顔を背ける。
「おまえという奴は! よりにもよって、魔女ユニティにそのようなことを言うとは……恥を知れ!」
「なぜですか!? そもそも魔女ユニティが、カーマイン公爵令嬢に扮していたのが悪いのです。本来のカーマイン公爵令嬢であったのなら――……」
「婚約破棄を言い渡さなかった、とでもいうの?」
乙女ゲームでの結果を知っているだけに、つい強い口調で聞いてしまった。けれど当の本人はボクの指摘を気にするどころか、何か思案している。あのブルーノが……なぜ?



