「エリアル。ここまで助言をしたんだ。ギルバートを連れて来られなくても、文句はないよね」
「……でも、顔は出してくれるでしょう。もうこれっきり、なんてことはないよね」
「当り前じゃないか」
同じ転生者同士でしか話せないこともある。相談できないこともある。それに……。
「ここにはミルドレッドもいるしね」
ボクが祝福を与えた子。すべてそこから始まったんだ。
「そのミルドレッドはどこに行ったんだい?」
「最近、邸宅の中を探検しているそうなのよ。王都に来てから、部屋に籠っていてね。だから私たちも、自由にさせているんだけど」
「そうなんだ。できれば会いたかったけど、また今度にするよ」
今、重要なのは、カーマイン公爵家の再構築。戻って来た二人の娘と、婿候補。ボクが掻き回していい問題じゃない。
ベッドの中にはいたが、元気なエリアルを見られたことに安堵したボクは、早々と部屋を後にした。長くいたら、エリアルがまた、難題な頼み事を言ってきそうな気がしたからだ。
エントランスに通じる階段に向かって、廊下を歩いている時だった。前方から青いドレスを纏ったミルドレッドの姿を見つけたのだ。
向こうもボクに気づいたらしく、小走りで駆け寄って来た。
「……でも、顔は出してくれるでしょう。もうこれっきり、なんてことはないよね」
「当り前じゃないか」
同じ転生者同士でしか話せないこともある。相談できないこともある。それに……。
「ここにはミルドレッドもいるしね」
ボクが祝福を与えた子。すべてそこから始まったんだ。
「そのミルドレッドはどこに行ったんだい?」
「最近、邸宅の中を探検しているそうなのよ。王都に来てから、部屋に籠っていてね。だから私たちも、自由にさせているんだけど」
「そうなんだ。できれば会いたかったけど、また今度にするよ」
今、重要なのは、カーマイン公爵家の再構築。戻って来た二人の娘と、婿候補。ボクが掻き回していい問題じゃない。
ベッドの中にはいたが、元気なエリアルを見られたことに安堵したボクは、早々と部屋を後にした。長くいたら、エリアルがまた、難題な頼み事を言ってきそうな気がしたからだ。
エントランスに通じる階段に向かって、廊下を歩いている時だった。前方から青いドレスを纏ったミルドレッドの姿を見つけたのだ。
向こうもボクに気づいたらしく、小走りで駆け寄って来た。



