***
「ブルーノ、王子様?」
廊下を走ってしばらく経ってからのことだった。脇道から、聞き覚えのある声がしたのだ。慌てて立ち止まり、声のした方へと戻る。
やはり聞き間違いではなかったらしい。探していた人物の手掛かりとなる人物が、立っていたのだ。
「ミルドレッド。いや、カーマイン公爵令嬢。いいところにいた」
「えっ、それはどういうことですか?」
俺は状況を説明し、公爵を探していることを告げた。
「祭壇の間への立ち入りは、この際、咎められないだろう。公爵は今、どこにいるんだ!」
「父は宰相様と一緒に、国王様の部屋にいらっしゃいます。エリアルがどのような状態になるか、ユニティさんから事前に聞いていましたので、私は外にいる従者たちを呼んできます」
「そうだな。ここは手分けした方がいいだろう。頼む」
「はい!」
そうだ。ユニティはそういう奴だ。ミルドレッドの時も、事前に乳母を公爵家に向かわせていた。だから今度も、エリアルのために、できることをしていたのだ。
「まだまだ俺は、詰めが甘いな。公爵のような力がないのなら、もっと先を読まなくては……ユニティが真っ先に頼る相手に……なるんだ」
だが今は、公爵を呼びに行くのが先決だ。
「ブルーノ、王子様?」
廊下を走ってしばらく経ってからのことだった。脇道から、聞き覚えのある声がしたのだ。慌てて立ち止まり、声のした方へと戻る。
やはり聞き間違いではなかったらしい。探していた人物の手掛かりとなる人物が、立っていたのだ。
「ミルドレッド。いや、カーマイン公爵令嬢。いいところにいた」
「えっ、それはどういうことですか?」
俺は状況を説明し、公爵を探していることを告げた。
「祭壇の間への立ち入りは、この際、咎められないだろう。公爵は今、どこにいるんだ!」
「父は宰相様と一緒に、国王様の部屋にいらっしゃいます。エリアルがどのような状態になるか、ユニティさんから事前に聞いていましたので、私は外にいる従者たちを呼んできます」
「そうだな。ここは手分けした方がいいだろう。頼む」
「はい!」
そうだ。ユニティはそういう奴だ。ミルドレッドの時も、事前に乳母を公爵家に向かわせていた。だから今度も、エリアルのために、できることをしていたのだ。
「まだまだ俺は、詰めが甘いな。公爵のような力がないのなら、もっと先を読まなくては……ユニティが真っ先に頼る相手に……なるんだ」
だが今は、公爵を呼びに行くのが先決だ。



