「……辛いだろうけど、祭壇が弱った今がチャンスなんだ」
ギルバートが再び私の体を支え直す。すると、後ろから強い風が吹き、祭壇までの道のりにあったバラの茎が一掃された。これを好機と見たギルバートは、私の体を支えることをやめ、横抱きにして一気に駆け抜けた。
その間にも茎は私を捕えようと向かってくる。怖い。でも愚かだった私を救ってくれたギルバートや、過酷な幼少期を回避してくれたユニティ。それが心強くて、弱気になっていた私の背中を押す。
まだ頑張れる。無駄にしたくない。私の努力を無駄にした、あの二人のようになりたくないからっ!
「ありがとう、ギルバート」
「エリアル?」
私を抱えているのに、ギルバートは軽やかに祭壇の上へと昇っていく。カーマイン公爵家の騎士団で鍛えられた成果なのかは分からないけれど、今はそれが有り難い。
息一つ切れていないんだもの。今の私は満身創痍の状態に近いから。
とはいえ、いつまでもギルバートに抱っこされたままでは先に進めない。
「私は大丈夫だから、下ろして」
「だけど……」
私を重んじてくれているのが愛おしい。おそらく事前に段取りを聞いてくれなかったら、すぐに下ろしてはくれなかっただろう。それでも渋々、といった態度である。
ギルバートの優しさは嬉しいけど、眼下にあるコレをどうにかしなければ、何も解決しない。
ギルバートが再び私の体を支え直す。すると、後ろから強い風が吹き、祭壇までの道のりにあったバラの茎が一掃された。これを好機と見たギルバートは、私の体を支えることをやめ、横抱きにして一気に駆け抜けた。
その間にも茎は私を捕えようと向かってくる。怖い。でも愚かだった私を救ってくれたギルバートや、過酷な幼少期を回避してくれたユニティ。それが心強くて、弱気になっていた私の背中を押す。
まだ頑張れる。無駄にしたくない。私の努力を無駄にした、あの二人のようになりたくないからっ!
「ありがとう、ギルバート」
「エリアル?」
私を抱えているのに、ギルバートは軽やかに祭壇の上へと昇っていく。カーマイン公爵家の騎士団で鍛えられた成果なのかは分からないけれど、今はそれが有り難い。
息一つ切れていないんだもの。今の私は満身創痍の状態に近いから。
とはいえ、いつまでもギルバートに抱っこされたままでは先に進めない。
「私は大丈夫だから、下ろして」
「だけど……」
私を重んじてくれているのが愛おしい。おそらく事前に段取りを聞いてくれなかったら、すぐに下ろしてはくれなかっただろう。それでも渋々、といった態度である。
ギルバートの優しさは嬉しいけど、眼下にあるコレをどうにかしなければ、何も解決しない。



