「ダメだよ。これはエリアルのイベントだ。国王との交渉を覚えている? あれはエリアルだったから、スムーズにいったんだと、ボクは思っているんだよ」
普通なら大聖堂と対立したくないとか、一公爵令嬢のために祭壇を犠牲にできないとか。贄など虚言だ、と言われてもおかしくはなかった。
「だから、エリアルが行かないと。ギルバートと共に」
「ユニ、ティ……そうよね。ありがとう。私はヒロインなんだもの。弱音を吐くべきじゃないよね」
「ううん、ダメじゃないよ。弱音ならギルバートにたくさん言いな。きっと支えてくれるから」
そうだろう? とギルバートの方を向くと、力強く頷かれた。
「ギルバートは、エリアルを祭壇まで連れて行くんだ。ボクとブルーノはサポートをする。いいね」
「あぁ、任せろ」
事前に段取りを説明していたとはいえ、ブルーノの返事を心強く思った。約二カ月前だったら、「返事だけは一人前だね」と軽口を叩いていたのではないか、と思うと人の子の成長は早い。
さらにいうと『贄姫になっても恋はしたい』の最大のイベントである、祭壇の破壊に立ち会うのだから、不思議なものである。
普通なら大聖堂と対立したくないとか、一公爵令嬢のために祭壇を犠牲にできないとか。贄など虚言だ、と言われてもおかしくはなかった。
「だから、エリアルが行かないと。ギルバートと共に」
「ユニ、ティ……そうよね。ありがとう。私はヒロインなんだもの。弱音を吐くべきじゃないよね」
「ううん、ダメじゃないよ。弱音ならギルバートにたくさん言いな。きっと支えてくれるから」
そうだろう? とギルバートの方を向くと、力強く頷かれた。
「ギルバートは、エリアルを祭壇まで連れて行くんだ。ボクとブルーノはサポートをする。いいね」
「あぁ、任せろ」
事前に段取りを説明していたとはいえ、ブルーノの返事を心強く思った。約二カ月前だったら、「返事だけは一人前だね」と軽口を叩いていたのではないか、と思うと人の子の成長は早い。
さらにいうと『贄姫になっても恋はしたい』の最大のイベントである、祭壇の破壊に立ち会うのだから、不思議なものである。



