王城に向かったのは、それから一週間後のことだった。
公爵の話を聞けば、早い方がいいことは分かりきっている。それなのにもかかわらず、なぜ遅くなってしまったのか、というとギルバートだ。
カーマイン公爵家の騎士団にギルバートが入ったのはいいものの、団員たちは代々公爵家に仕えている者たちが多い。だからエリアルが公爵家にいたことや、ボクがミルドレッドの姿に変えていたことなど、事情を知っていた。お陰で、随分と扱かれたらしい。
幼い頃のエリアルは、ミルドレッドの姿をしていたわけではないから、古参の団員には思い入れがあるのだろう。訓練以外にも、エリアルの昔話を聞いたとか聞いていないとかで、痴話喧嘩をしている二人を何度か見た。
おそらく遅れた理由の中の一つなのだろう。
そんな経緯があって、やっと王城にやって来たのに、今度は国王の説得で足止めを食らった。
王城にある祭壇は、ほぼ建国祭でしか使われないため、かなりの年数を誇る代物なのだ。国宝級といってもいいだろう。だからこそ、贄を欲したのかもしれない。
ここは異世界だが、乙女ゲームの舞台だ。前世で、古い物には命が宿る、という迷信を引き継いだのだろう。その力が王都の郊外にある街の豊穣祭にまで及んだ、とは考え辛いが、それ以外、思いつかなかった。
ボクたちはまず、祭壇のある部屋へ通る許可を、国王に求めた。けれどそこは一国の王。簡単に返事をしてくれなかった。
公爵の話を聞けば、早い方がいいことは分かりきっている。それなのにもかかわらず、なぜ遅くなってしまったのか、というとギルバートだ。
カーマイン公爵家の騎士団にギルバートが入ったのはいいものの、団員たちは代々公爵家に仕えている者たちが多い。だからエリアルが公爵家にいたことや、ボクがミルドレッドの姿に変えていたことなど、事情を知っていた。お陰で、随分と扱かれたらしい。
幼い頃のエリアルは、ミルドレッドの姿をしていたわけではないから、古参の団員には思い入れがあるのだろう。訓練以外にも、エリアルの昔話を聞いたとか聞いていないとかで、痴話喧嘩をしている二人を何度か見た。
おそらく遅れた理由の中の一つなのだろう。
そんな経緯があって、やっと王城にやって来たのに、今度は国王の説得で足止めを食らった。
王城にある祭壇は、ほぼ建国祭でしか使われないため、かなりの年数を誇る代物なのだ。国宝級といってもいいだろう。だからこそ、贄を欲したのかもしれない。
ここは異世界だが、乙女ゲームの舞台だ。前世で、古い物には命が宿る、という迷信を引き継いだのだろう。その力が王都の郊外にある街の豊穣祭にまで及んだ、とは考え辛いが、それ以外、思いつかなかった。
ボクたちはまず、祭壇のある部屋へ通る許可を、国王に求めた。けれどそこは一国の王。簡単に返事をしてくれなかった。



