魔女ユニティの誤算 ~悪役令嬢の役を降りたら、婚約破棄してきた王子が追いかけてきました~

「そうだ。分かったのなら、森でもなんでも俺を連れて行け」
「嫌だね。それに責任というのなら、そっちだって王族としてきちんと処罰を受けるべきだろう? こんな風に逃げることではないはずだ」

 これでようやく乙女ゲームの世界から離れられるというのに、なんでブルーノを引き取らなければならないんだ。冗談じゃない。

「分かったら、さっさと王城に戻れ。今頃、大騒ぎになっているんじゃないか?」
「……魔女ユニティのせいでな」
「はぁ? どうしてボクのせいなんだよ。勝手に王城から抜け出して来たのは、そっちだろう?」

 よく見ると、ブルーノの近くには護衛らしい存在は見当たらなかった。

 こいつ、本当に家出をしてきたのか。それもボクを追って……呆れてものも言えないな。

「分かった。こうしようじゃないか」

 ボクは梃子でも動かなさそうなブルーノに向かって、ある提案をした。