魔女ユニティの誤算 ~悪役令嬢の役を降りたら、婚約破棄してきた王子が追いかけてきました~

「ブルーノの頑張りは伝わっていると思うよ。また、エリアル。君もだ」
「私? ミルドレッドの救出には関係ないよ」
「いや、年頃の娘に対する扱いに戸惑わない点については、大いに協力できたんじゃないかな」

 ボクよりも、エリアルがミルドレッドの役をやっていた期間は長い。それも我が子のように接していたのだ。今、その経験が発揮されていることだろう。

「そっか。それなら、こういうのはどうかな。ミルドレッドが無事に戻った祝いにやってきましたってことで、伺うの。ユニティも一緒に行けば、不自然に思われないはずだから。ねぇ、いい案でしょう?」
「別に何もなくても歓迎してくれると思うよ? エリアルなら特に」
「き、気持ちの問題だよ~!」

 よく分からないけど、照れくさいのかな。

「だってほら。その……ギルバートも一緒に行くわけだし」
「あっ、そうか。エリアルにとっては、親代わりである公爵夫妻に、彼氏を紹介するようなもんだからね」
「ゆ、ユニティ!?」

 慌てるエリアルと、急に話を振られたギルバートがアタフタしている。人の恋愛事情ほど、見ていて面白いものはない。