魔女ユニティの誤算 ~悪役令嬢の役を降りたら、婚約破棄してきた王子が追いかけてきました~

「ソレハ誠ニ申シ訳ゴザイマセンテシタ」
「なんで片言なんだ。いや、謝るんだ」
「だって、私も原因の一人だし……」
「そう? 結果は変わらなかったと思うけど?」

 バッサリ切ったせいか、ブルーノは何も言わなくなってしまった。というよりも、落ち込んでいるように見える。

 別に本当のことを言っただけなのに、なんだよ。その態度は。

「まぁまぁ、ユニティ。それくらいにしてあげなよ。ブルーノが……ちょっと可哀想だから」
「ボクは何もしていないよ」
「そうなんだけど。まぁいいや」

 何がいいのか分からないけど、エリアルは本題を切り出した。

「私にね、一つ提案があるの。それにはユニティの協力が必要なんだけど」
「いいよ。何?」
「相変わらず、即断即決だね。でも助かるよ。実はね、カーマイン公爵様の力を借りたいと思っているの」
「っ! それは名案だね。公爵夫妻は、今でもエリアルのことを大事に想っているから。きっと力になってくれるよ」

 けれどカシルは、ボクの言葉とは裏腹に苦笑いしていた。公爵夫妻、特に夫人からエリアルとのエピソードを聞いていたブルーノは、ボクと同じで不思議そうな表情になっている。ギルバートはそんなボクたちの顔を交互に見て、困惑している様子だった。