「贄って、あれはただの演出だろう? 本当に選ばれるわけ……」
ない、と思うのが自然の流れだ。
「だけどユニティは、ギルバート殿に聞いていたよな。建国祭と似たような儀式が、豊穣祭にもあるのか、と。つまり、カシルが選ばれていたことを知っていた、ということなのか?」
「知っていた、というより、可能性が高かったから確認したんだよ。元々、カシルの運命はそうなっていたから」
「運命……確かに、運命かもね」
乙女ゲームのシステムは、ヒロインであるカシルにとっては、運命そのもの。そのシステムに翻弄されていたのは、何もカシルだけじゃない。ボクもだ。
予め分かっている未来を変えるために、ミルドレッドを遠くに避難させ、ブルーノとカシルは巻き込まれたような立場だった。
だからか、ブルーノは何も言わず、カシルは苦笑していた。けれど一人だけ、まったく違う反応した人物がいた。
「何がおかしいんだよ」
ギルバートだ。彼の運命、騎士となる道を変えたのは、カシルだ。唯一、ボクの被害者ではない存在。部外者ともいえるため、この反応はある意味、正しかった。
ない、と思うのが自然の流れだ。
「だけどユニティは、ギルバート殿に聞いていたよな。建国祭と似たような儀式が、豊穣祭にもあるのか、と。つまり、カシルが選ばれていたことを知っていた、ということなのか?」
「知っていた、というより、可能性が高かったから確認したんだよ。元々、カシルの運命はそうなっていたから」
「運命……確かに、運命かもね」
乙女ゲームのシステムは、ヒロインであるカシルにとっては、運命そのもの。そのシステムに翻弄されていたのは、何もカシルだけじゃない。ボクもだ。
予め分かっている未来を変えるために、ミルドレッドを遠くに避難させ、ブルーノとカシルは巻き込まれたような立場だった。
だからか、ブルーノは何も言わず、カシルは苦笑していた。けれど一人だけ、まったく違う反応した人物がいた。
「何がおかしいんだよ」
ギルバートだ。彼の運命、騎士となる道を変えたのは、カシルだ。唯一、ボクの被害者ではない存在。部外者ともいえるため、この反応はある意味、正しかった。



