最初はただの嫌がらせだった。カーマイン公爵令嬢に成りすまし、周りを欺いたのにもかかわらず、処罰も何も受けていないあいつが許せなかったのだ。だから後を追った。
恥をかかされたから、何か弱味を掴もうという下心もあって。
だけど本当のユニティは、言動や態度とは裏腹に、弱い存在だった。人を欺き、運命を弄んだ割に、不器用な側面を見せる。
超人だと思っていた魔女に感じた、人間味あふれる行動の数々。力があるのに使わないとこなど、生き辛そうだな、と感じてしまう。そんな時、役に立ちたい、と思ってしまうのだ。不本意にも。
「だから逆に、カシルを凄いと感じるんだ」
「凄い、ですか?」
「まず行動力があるだろう? ユニティからギルバート殿を追って、この街に来たと言っていた」
さすがに貴族令嬢、しかも公爵令嬢だったことは言わない方がいいだろう。
「えっ、カシルが、ですか!? ど、どうして……」
そこまではユニティから聞いていないが、おそらくギルバートのことが好きだからだろう。女が身分を捨ててまで男を追う理由は一つしかない。だが、そこまで俺がいうのは野暮だろう。
恥をかかされたから、何か弱味を掴もうという下心もあって。
だけど本当のユニティは、言動や態度とは裏腹に、弱い存在だった。人を欺き、運命を弄んだ割に、不器用な側面を見せる。
超人だと思っていた魔女に感じた、人間味あふれる行動の数々。力があるのに使わないとこなど、生き辛そうだな、と感じてしまう。そんな時、役に立ちたい、と思ってしまうのだ。不本意にも。
「だから逆に、カシルを凄いと感じるんだ」
「凄い、ですか?」
「まず行動力があるだろう? ユニティからギルバート殿を追って、この街に来たと言っていた」
さすがに貴族令嬢、しかも公爵令嬢だったことは言わない方がいいだろう。
「えっ、カシルが、ですか!? ど、どうして……」
そこまではユニティから聞いていないが、おそらくギルバートのことが好きだからだろう。女が身分を捨ててまで男を追う理由は一つしかない。だが、そこまで俺がいうのは野暮だろう。



