ルーノという偽名は、元々王都で遊ぶために、自分の名前から捩ったもの。だから郊外とはいえ、王都である以上、偽名で呼ばれることには慣れているはずだったのに……妙にしっくりこない。
城から出て、王子という身分でなくても、ルーノと名乗っていた時と同じように、皆、気さくに接してくれるからだろう。ユニティは勿論のこと、カーマイン公爵夫妻からはもう、俺に対する敵意を感じない。
それを作ってくれたのは、間違いなくユニティなのだ。色々と乱暴ではあるが。不思議と惹きつけられる魅力があった。
「あの、お茶はいかがですか?」
「構わないが、今の俺は客としているわけじゃない。時間つぶしのために厄介になっているだけだ。だから気を遣わないでくれ」
「そんなわけにはいきません!」
ギルバートは荒々しく、カップをテーブルの上に置いた。その態度に驚いていると、なぜか真面目な顔で真正面に座られてしまった。
けれどギルバートは、戸惑う俺の態度などまるで見ていないかのように話し始めた。
「林で見た、カシルとユニティ殿。あの二人はどのような関係なのでしょうか?」
あぁ、抱き合っていたからな。同性とはいえ、好きな人が親兄弟以外と抱き合っていれば、気にならない方がおかしい。
俺の場合、ユニティの性格を知っているから、むしろアレを見てホッとしたほどだ。
城から出て、王子という身分でなくても、ルーノと名乗っていた時と同じように、皆、気さくに接してくれるからだろう。ユニティは勿論のこと、カーマイン公爵夫妻からはもう、俺に対する敵意を感じない。
それを作ってくれたのは、間違いなくユニティなのだ。色々と乱暴ではあるが。不思議と惹きつけられる魅力があった。
「あの、お茶はいかがですか?」
「構わないが、今の俺は客としているわけじゃない。時間つぶしのために厄介になっているだけだ。だから気を遣わないでくれ」
「そんなわけにはいきません!」
ギルバートは荒々しく、カップをテーブルの上に置いた。その態度に驚いていると、なぜか真面目な顔で真正面に座られてしまった。
けれどギルバートは、戸惑う俺の態度などまるで見ていないかのように話し始めた。
「林で見た、カシルとユニティ殿。あの二人はどのような関係なのでしょうか?」
あぁ、抱き合っていたからな。同性とはいえ、好きな人が親兄弟以外と抱き合っていれば、気にならない方がおかしい。
俺の場合、ユニティの性格を知っているから、むしろアレを見てホッとしたほどだ。



