***
「えぇぇぇぇぇぇぇ! それでブルーノ王子と一緒に行動しているの!?」
家の中には入ると、すぐさまソファーに座らされ、その横で「洗いざらい話せ!」とでもいうような眼差しを向けられた。
どちらかというと、それはボクの台詞なんだけど……という言葉を呑み込んで、婚約破棄イベント後の出来事からミルドレッドの危機、さらにこの街に来た理由まで一通り説明した。
「なるほどね。それでミルドレッドがブルーノ王子を。助けてもらったら、そりゃあ好きになっちゃうわよね」
「運命を変えたつもりでも、心までは変えられなかった。だけど今の二人は婚約者でもないからね。ブルーノに浮気されたわけでも、傷つけられたわけでもない。ミルドレッドの頑張り次第ってところじゃないかな」
「確かに」
楽しみね、とカシルは笑って見せるが、自分のことはどうなのだ、と問いたくなった。けれどボクが聞きたいのはそれじゃない。
「カシル。君の運命はどうなったんだい? 贄姫から逃れることはできたのかい?」
「……ギルバートから豊穣祭のことを聞いたんだよね。この街のお祭りのこと」
「うん。様子がおかしくなったのは、その頃だって。だけど一番気になるのは、豊穣祭が建国祭を模している、ということだ。乙女ゲームだと、その建国祭で本物の贄に選ばれてしまう。疑似的に選んだつもりが、体に痣ができるという珍事に見舞われて――……」
「そうよ! しかも見てよ、これ」
「えぇぇぇぇぇぇぇ! それでブルーノ王子と一緒に行動しているの!?」
家の中には入ると、すぐさまソファーに座らされ、その横で「洗いざらい話せ!」とでもいうような眼差しを向けられた。
どちらかというと、それはボクの台詞なんだけど……という言葉を呑み込んで、婚約破棄イベント後の出来事からミルドレッドの危機、さらにこの街に来た理由まで一通り説明した。
「なるほどね。それでミルドレッドがブルーノ王子を。助けてもらったら、そりゃあ好きになっちゃうわよね」
「運命を変えたつもりでも、心までは変えられなかった。だけど今の二人は婚約者でもないからね。ブルーノに浮気されたわけでも、傷つけられたわけでもない。ミルドレッドの頑張り次第ってところじゃないかな」
「確かに」
楽しみね、とカシルは笑って見せるが、自分のことはどうなのだ、と問いたくなった。けれどボクが聞きたいのはそれじゃない。
「カシル。君の運命はどうなったんだい? 贄姫から逃れることはできたのかい?」
「……ギルバートから豊穣祭のことを聞いたんだよね。この街のお祭りのこと」
「うん。様子がおかしくなったのは、その頃だって。だけど一番気になるのは、豊穣祭が建国祭を模している、ということだ。乙女ゲームだと、その建国祭で本物の贄に選ばれてしまう。疑似的に選んだつもりが、体に痣ができるという珍事に見舞われて――……」
「そうよ! しかも見てよ、これ」



