「かつて贄を差し出していた悪しき風習が、この国にはあった。建国祭では、疑似的な贄を作り、祭りを盛り上げる演出がなされている。もしかして、豊穣祭も似たような儀式というか、演出があるのかい?」
「この街は王都に近いため、それに倣うことが多いんです」
「……そうか」
乙女ゲームでは、その儀式に使われる贄の選出で、役目を負わされてしまう。通例だと、食べ物や置物が選ばれるのだが、なぜか悪しき風習が横行していた時と同じく、人間が選ばれるという珍事が起きてしまったのだ。
まさか、とは思うが……カシル! 運命は変えられなかった、ということなの!?
「ユニティ……どうかしたのか?」
「い、いや、なんでもない……ギルバート殿。一つ聞くが、カシルの異常は、豊穣祭の準備段階から起きていたいのかい?」
「えっと、言われてみると、そうだったような。そうじゃなかったような……俺も祭りの準備で忙しく、あの時はたまにしかカシルと会っていませんでしたので。すみません。正確なことは覚えていないんです」
「大丈夫。キッカケが豊穣祭ってだけでも、大きな収穫だから」
その情報だけでも、カシルの現状が分かってきたのだ。全然、無駄じゃない。
「この街は王都に近いため、それに倣うことが多いんです」
「……そうか」
乙女ゲームでは、その儀式に使われる贄の選出で、役目を負わされてしまう。通例だと、食べ物や置物が選ばれるのだが、なぜか悪しき風習が横行していた時と同じく、人間が選ばれるという珍事が起きてしまったのだ。
まさか、とは思うが……カシル! 運命は変えられなかった、ということなの!?
「ユニティ……どうかしたのか?」
「い、いや、なんでもない……ギルバート殿。一つ聞くが、カシルの異常は、豊穣祭の準備段階から起きていたいのかい?」
「えっと、言われてみると、そうだったような。そうじゃなかったような……俺も祭りの準備で忙しく、あの時はたまにしかカシルと会っていませんでしたので。すみません。正確なことは覚えていないんです」
「大丈夫。キッカケが豊穣祭ってだけでも、大きな収穫だから」
その情報だけでも、カシルの現状が分かってきたのだ。全然、無駄じゃない。



