「えっと、どこから話したらいいのか……」
ギルバートはボクたちをリビングに通した後、お茶を入れてくれた。その間も、ずっとこんな調子でいたため、ボクの方からキッカケを作ってあげた。
「こういう場合は、順を追って話した方が分かり易いよ。カシルがおかしくなったのは、いつ頃?」
「ありがとうございます。いつ頃、というと、おそらく春先にあった豊穣祭でしょうか。今年の豊作を祈願するお祭りが、この街にあるんです。王都に近いから、大規模な農地はないんですが、市場に出せるくらいは毎年、収穫できて」
「祭り、か」
思わず、乙女ゲーム『贄姫になっても恋はしたい』に出てくる祭りを思い出した。学園で攻略対象者たちと恋を育んだ後、卒業して、さぁこれから幸せになるぞ、という時に、ヒロインはとある祭りで贄姫に選ばれてしまう。
その祭りは確か、王都で行われる建国祭。この街で行われた豊穣祭と似ていて、建国を祝うだけでなく、その年の安寧と繁栄を祈る祭りなのだ。
ギルバートはボクたちをリビングに通した後、お茶を入れてくれた。その間も、ずっとこんな調子でいたため、ボクの方からキッカケを作ってあげた。
「こういう場合は、順を追って話した方が分かり易いよ。カシルがおかしくなったのは、いつ頃?」
「ありがとうございます。いつ頃、というと、おそらく春先にあった豊穣祭でしょうか。今年の豊作を祈願するお祭りが、この街にあるんです。王都に近いから、大規模な農地はないんですが、市場に出せるくらいは毎年、収穫できて」
「祭り、か」
思わず、乙女ゲーム『贄姫になっても恋はしたい』に出てくる祭りを思い出した。学園で攻略対象者たちと恋を育んだ後、卒業して、さぁこれから幸せになるぞ、という時に、ヒロインはとある祭りで贄姫に選ばれてしまう。
その祭りは確か、王都で行われる建国祭。この街で行われた豊穣祭と似ていて、建国を祝うだけでなく、その年の安寧と繁栄を祈る祭りなのだ。



