「だが、ずっと逃げてばかりはいられないだろう。服やドレス、ハンカチにだって刺繍は施されているんだ。その全てを視界に入らないように、取っ払う気か?」
「ブルーノさんの言う通りですよ、お母様。辛い記憶から逃げることはできません。逆にそれを糧に、強くなりたいです。もう誰にも利用されたり、虐げられたりしたくないから」
「そんなこと、誰にもさせないわ!」
「だが、貴族として復帰すれば、そういう者たちが近寄って来る。パティのような連中がな」
「……その、パティはどうなったんですか?」
ボクとブルーノは顔を見合わせた。さきほどの公爵夫人の反応で分かる通り、ミルドレッドには一切、情報を与えていないのだろう。公爵夫人の顔色を見ながら尋ねてきた。
「パティは今、ミルドレッドの殺人未遂で牢の中だよ」
「えっ」
「まぁ当然の結果だな」
ブルーノが迷いなく言い放った。
「ブルーノさんの言う通りですよ、お母様。辛い記憶から逃げることはできません。逆にそれを糧に、強くなりたいです。もう誰にも利用されたり、虐げられたりしたくないから」
「そんなこと、誰にもさせないわ!」
「だが、貴族として復帰すれば、そういう者たちが近寄って来る。パティのような連中がな」
「……その、パティはどうなったんですか?」
ボクとブルーノは顔を見合わせた。さきほどの公爵夫人の反応で分かる通り、ミルドレッドには一切、情報を与えていないのだろう。公爵夫人の顔色を見ながら尋ねてきた。
「パティは今、ミルドレッドの殺人未遂で牢の中だよ」
「えっ」
「まぁ当然の結果だな」
ブルーノが迷いなく言い放った。



