「やっぱり母さんは、私の味方になってくれないのね。私がいくら頑張っても、結局あの子の味方をする。だったら、少しくらいいいじゃない」
「何が? 何がいいというの?」
ダーラの後ろからやって来た女性が、パティに尋ねる。その姿を見て、息を呑むパティ。無理もない。部屋の奥で倒れているミルドレッドと似た女性、公爵夫人が目の前にいるのだから。
けれど公爵夫人は、すぐにパティから視線を外し、部屋の中を見渡した。そして、目的の人物を見つけると、声を上げて駆け寄った。
「ミルドレッド!」
十三年振りに見る娘の姿に、公爵夫人の手は震えていた。それでもミルドレッドの頬に触れ、体温を感じ、生きていることを実感しているようだった。
「ユニティちゃん。ありがとう、ミルドレッドを守ってくれて」
「ボクは……間に合わなかった」
「そんなことはないわ。いつも私たちを気にかけてくれる、優しい子だもの」
百歳を超えたボクを『子』と言えるのは、公爵夫人くらいだろう。できることなら、こんな状態のミルドレッドと引き合わせたくなかった。
「何が? 何がいいというの?」
ダーラの後ろからやって来た女性が、パティに尋ねる。その姿を見て、息を呑むパティ。無理もない。部屋の奥で倒れているミルドレッドと似た女性、公爵夫人が目の前にいるのだから。
けれど公爵夫人は、すぐにパティから視線を外し、部屋の中を見渡した。そして、目的の人物を見つけると、声を上げて駆け寄った。
「ミルドレッド!」
十三年振りに見る娘の姿に、公爵夫人の手は震えていた。それでもミルドレッドの頬に触れ、体温を感じ、生きていることを実感しているようだった。
「ユニティちゃん。ありがとう、ミルドレッドを守ってくれて」
「ボクは……間に合わなかった」
「そんなことはないわ。いつも私たちを気にかけてくれる、優しい子だもの」
百歳を超えたボクを『子』と言えるのは、公爵夫人くらいだろう。できることなら、こんな状態のミルドレッドと引き合わせたくなかった。



