「っ!」
この部屋だ、と思い扉を開ける。幸いにも中は明かりがついていた。だからすぐにその惨状を知る。
「ミル、ドレッド?」
いつだってボクの対応は遅い。布ロールの山に駆け寄る前に、やるべきことがあるのに、それすら忘れて呼びかけていた。
「……うっ……魔女、様」
「ミルドレッド!」
よかった。そう思った瞬間、ようやく助けるという思考が働き、ボクは操作魔法を使って大量の布ロールをどかした。そして露わになるミルドレッドの姿。かろうじて意識があるように見えた。
ミルドレッドの上にあったのが、少しだけ弾力のある布ロールだったからだろう。それほど大きな傷は見えなかったが、いくつか打撲したに違いない。
そういう怪我は、回復魔法では治り辛いため、薬草を調合した治癒瓶を使うのがベストなんだけど、今のミルドレッドに飲む力はない。
「ごめんね。いつも遅くなってしまって」
後悔してもし足りない。この悔しさ。怒りの矛を収めなければならないのに、回復魔法をかければかけるほど、どんどんそれが膨れ上がっていく。ミルドレッドの症状が変わらないからだ。
すると、部屋の外から複数の足音が聞こえてきた。
この部屋だ、と思い扉を開ける。幸いにも中は明かりがついていた。だからすぐにその惨状を知る。
「ミル、ドレッド?」
いつだってボクの対応は遅い。布ロールの山に駆け寄る前に、やるべきことがあるのに、それすら忘れて呼びかけていた。
「……うっ……魔女、様」
「ミルドレッド!」
よかった。そう思った瞬間、ようやく助けるという思考が働き、ボクは操作魔法を使って大量の布ロールをどかした。そして露わになるミルドレッドの姿。かろうじて意識があるように見えた。
ミルドレッドの上にあったのが、少しだけ弾力のある布ロールだったからだろう。それほど大きな傷は見えなかったが、いくつか打撲したに違いない。
そういう怪我は、回復魔法では治り辛いため、薬草を調合した治癒瓶を使うのがベストなんだけど、今のミルドレッドに飲む力はない。
「ごめんね。いつも遅くなってしまって」
後悔してもし足りない。この悔しさ。怒りの矛を収めなければならないのに、回復魔法をかければかけるほど、どんどんそれが膨れ上がっていく。ミルドレッドの症状が変わらないからだ。
すると、部屋の外から複数の足音が聞こえてきた。



